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葛飾区T邸-3(竣工写真)

竣工写真が出来あがりました。

とても雰囲気のある仕上がりになったと思います。このところ竣工写真をお願いしている飯貝カメラマンによる撮影です。写真には、飯貝カメラマンの個性が出ているように感じます。

晴れた日の撮影だったので、外観写真には陰影が強くでています。強い陽射しによる陰影は、建物全体の形や素材感を伝え難くする傾向があります。建築写真として情報不足となる事もあるのですが、清々しい雰囲気が出る良さもあるように思います。

建物が影に入った時間帯にも外観写真を撮影して、雰囲気を見てみました。これはこれで、強い陽射しの元で撮影した写真とは違った良さを感じます。
写真の仕上がりを見ると「こういう写真も欲しいなあ」と思う事がままあるのですが、特に陽射しの加減について様々なバリエーションの写真を見たくなります。今は「早朝の緩くて柔らかい陽射しの元での外観写真が欲しいなあ」と思っているので、お施主さんの暮らしが落ち着いたら頃に撮影をお願いするつもりです。

内観写真についても、もちろん部屋に差し込む陽射しの加減は大切です。とは言え、T邸の場合は‘障子を通した柔らかい光‘や’どこかに反射して差し込む光‘などで室内の雰囲気を創り出しています。直遮光によって創られる‘はっきりと形の輪郭を照らし出す空間’を意図していないため、撮影は外観ほど天候や時間に左右されないと言えます。

まだ誰も住んでいないこの家には、なんだか空っぽの美しさがあるように思います。これはこれで良いなあと感じるのですが、やはり住みはじめてからの雰囲気は大切です。内観についても、お施主さんの暮らしが落ち着いたら頃に撮影をお願いするつもりです。

福島