タグ別アーカイブ: アンティーク

H邸リフォーム現場-9(ポーチ床に陶器を埋め込み)

H邸の玄関ポーチ床のコンクリートに、先日準備した陶器のかけらを埋め込みます。

※先日、食器を割ってデザインを決めました→前回のブログ

コンクリートを打設し、少し固まってきたところ。

コンクリートを打設し、少し固まってきたところ。

以前の玄関ポーチは何段かの段差がありましたが、将来車椅子を使う事になっても楽に玄関まで行けるように新しくスロープを設置しました。ベビーカーやキャリーケースを運ぶ時にも便利になります。陶器のかけらは、タイヤ等が引っ掛かることがないようにスロープ部分はさけて、平らな部分だけに埋め込みます。

まずは外枠から並べて、それから内側を埋めていきます。

まずは外枠から並べて、それから内側を埋めていきます。

埋め込み作業は、設計担当者の遠山が行いました。お施主様の奥様も手伝ってくださって、二人で手早く並べていきます。作業の時は気温が高めで、コンクリートの乾きも早いようでした。コンクリートの固まり具合によって、かけらを載せると沈み込んでしまったり、逆にあまり埋まらなかったりします。埋め込むタイミングが難しいです。手で押してもあまり埋まらない部分は、金コテなどで上から軽く叩くと、うまく埋め込むことができました。

並べ終わったところ。コンクリートは乾きはじめています。

並べ終わったところ。コンクリートは乾きはじめています。

かけらを並べた後は職人さんに、平らな部分を金ゴテでならしてかけらの表面のコンクリートを刷毛で拭き取ってもらいました。

青と白の陶器だけでまとめたので、繊細な色合いになりました。後日、コンクリートが固まってから仕上がりを確認するのが楽しみです。

遠山

 

H邸リフォーム現場-8(陶器のかけら割り)

H邸の玄関ポーチのコンクリート床に、お施主様のアイデアで陶器のかけらを埋め込むことになりました。

玄関土間やポーチの床に、小石やビー玉などを埋め込んだ例は時々見かけます。お施主様は雑誌で見たそのような例からヒントを得て、陶器を割って床に埋め込むことを思いついたそうです。

骨董品屋さんを営むお施主様は、素敵なアンティーク食器をたくさんお持ちです。その中から、もう使われていなかったものがいくつか用意されていました。食器は赤系や緑系など、いろいろな色のものをお持ちなのですが、色数を絞った方が落ち着いた印象できれいになりそうなので、青系だけでまとめました。

これらの素敵な食器が、新たな姿で家を彩ります。

これらの素敵な食器が、新たな姿で家を彩ります。

 

飛び散らないように箱に入れて、布を被せます。

飛び散らないように箱に入れて、布を被せます。

様子を見ながら少しずつ割っていきます。程よい大きさに割るのは意外と難しいです。

様子を見ながら少しずつ割っていきます。程よい大きさに割るのは意外と難しいです。

並べてデザインを検討します。かけらを全体に散らしたパターン。

並べてデザインを検討します。かけらを全体に散らしたパターン。

こちらは水玉模様。かわいらしい印象。

こちらは水玉模様。かわいらしい印象。

道を作るようなイメージ。丸い小皿だけは割らないで埋めることにしました。

道を作るようなイメージ。丸い小皿だけは割らないで埋めることにしました。

かけらのひとつひとつが少し尖った形なので、全体にかけらを散らすよりはある程度まとめたほうがきれいに見えます。お施主さんとも相談した結果、最後の写真にある道を作るようなパターンで埋め込むことに決まりました。

後日、コンクリート打設のタイミングに合わせて、準備したかけらを埋め込みます。

遠山

 

 

 

 

 

H邸リフォーム現場-6(古材の飾り柱・梁)

H邸のリビング・ダイニングに、古材を使った飾り柱・飾り梁が設置されました。

この柱・梁によるフレームはリビング、ダイニング、デスクスペース、通路を緩やかに区切る役割を果たしています。これがあるだけで、向こう側は見えていながら空間にメリハリをつけることができます。

また古材の質感が、インテリアの大事なアクセントになります。

新しい木材と違って歪んでいたり、所々に穴や傷があったりして加工は大変だったと思いますが、とてもきれいに取付けられていました。職人さんの腕の良さが、仕上がりを見るとわかります。

年月を経て自然に深くなった木の色や、醸し出す風合いで、部屋の雰囲気に一気に深みが出た感じがします。

遠山

斜めの飾り筋交いで変化をつけています。

斜めの飾り筋交いで変化をつけています。

古材の艶や色合いは迫力があります。

古材の艶や色合いは迫力があります。

H邸リフォーム現場-5(左官壁塗り)

H邸リビング・ダイニング・キッチンの壁と天井は左官仕上げです。職人さんがコテを使って壁を塗っていきます。今回はダイアトーマスという材料を使います。

塗りパターンをどのようにするか、塗る前に試し塗りをしてもらいました。

あまり凹凸が強すぎず、さっぱりした感じにして欲しいと伝えたところ、職人さんは少しだけ波打つようなパターンを見せてくれました。良い雰囲気だったので、お施主様にも確認していただき、そのパターンで進めてもらうことになりました。

壁下地の凸凹をパテ処理で平らにします。これから塗っていきます。

壁下地の凸凹をパテ処理で平らにします。これから塗っていきます。

色は真っ白ではなく、淡いピンクベージュのような色味です。 パテ(ビス跡などの凹凸を埋める材料)が真っ白なので、比べると違いがわかります。

色は真っ白ではなく、淡いピンクベージュのような色味です。
パテ(ビス跡などの凹凸を埋める材料)が真っ白なので、比べると違いがわかります。

H邸のインテリアは、古材やアンティーク家具、和風の障子や葦戸などを組み合わせます。この左官壁の色合いと質感が、全体の雰囲気をまとめながら盛り上げてくれるのではと思います。

 

遠山