月別アーカイブ: 2017年4月

H邸リフォーム一年検査

H邸リフォームの一年検査に行ってきました。

飾り梁にお施主様が取り付けたランプ。空間にマッチしています

飾り梁にお施主様が取り付けたランプ。空間にマッチしています

一年検査というのは、完成して一年経ったら行う検査です。建築家と工務店さんとで、工事後の不具合がないかなどを見ます。H邸の場合は「製作した建具の動きはスムースか」とか「壁と天井の左官仕上げにおかしなところはないか」といった点に特に注意をして検査をしました。〈骨董品の重い外部用建具〉を転用したリビングの引戸や、〈お気に入りのステンドグラス〉を埋め込んだ水周りの引戸など、特に工事が難しいところです。左官の壁は、仕上げ工事の丁寧さはもちろんですが、特に丁寧な下地工事が求められます。気を抜いたら仕上げにヒビが入ったりします。厳しい目で見て回りましたが、建具の動きはとても良く、左官仕上げには全くヒビは入っていませんでした。これも丁寧な工事の賜物です。

天板は一年経っても反っていません

天板は一年経っても反っていません

天板の裏に入った反り止め

天板の裏に入った反り止め

もう一つ、目を凝らして確認をしたところがあります。〈モザイクタイル張りキッチン〉と一体となった〈造り付けのダイニングテーブル〉です。欅の一枚板を加工してつくったテーブルです。一枚板はとても反りやすいので、デザインに取り入れるには細心の注意が必要です。まずは十分に乾燥した木を使うことが大切です。乾燥した木でも反ることはあるので、さらに注意が必要です。材木屋さんとカンカンガクガクやった結果、このダイニングテーブルの天板の裏に何カ所か反りどめを入れました。反りどめを入れると野暮ったい印象になりがちですが、さりげない印象になるようにデザインをしました。自然素材の大きな板には、ヒビや割れなどが入りやすいところもあります。そういったところには、材木屋さんの目利きで〈ちぎり〉を入れてもらっています。私達もいろいろと考えて頑張りましたが、材木屋さんも見事なものでした。適切に〈反りどめ〉と〈ちぎり〉を入れたテーブルは、全く反っていません。四季をとおして、湿気で膨らんだり乾燥で収縮したりしてきたテーブルは、まるで出来たばかりのように美しいままです。

ウッドデッキ材は色が変わって味が出てきました

ウッドデッキ材は色が変わって味が出てきました

リフォームした空間の雰囲気は、完成した頃に比べると、どことなく成熟した印象になってきました。お施主さんの素敵な暮らし方が、この空間をより良いものにしているからだろうと思います。

福島・遠山

川口市A邸-2(打ち合わせ)

川口市A邸は、木造2階建てでワンちゃんがたくさんいるお家です。
今日は午前にお施主様と、午後には構造事務所と打ち合わせでした。

これまでお施主様とは何度も打ち合わせを重ね、たくさん検討し、
お施主様にとってより使いやすくて居心地の良いプランになってきました。
良い感じにまとまってきたので、これからどんどん詳細部分の設計を進めます。
細かい使い勝手などを決めていくので、新しい家での生活のイメージが湧いてきて、
できあがりがもっと楽しみになってくるのではないかと思います。

IMG_2615_2(小)

越澤

 

川口市A邸-1(家具店巡り)

埼玉県川口市の住宅を設計中です。
新居に置くソファを検討するため、お施主様と一緒に自由が丘の家具店を何店舗か巡ってきました。

IMG_2558(小)

お施主様のライフスタイルを考慮しながら、居心地の良い素敵なリビングダイニングにしようと、
あれこれ考えを巡らせながら図面を描いているところです。
お施主さんと打合せを重ねて、いくつものパターンの図面を書いていくうちに、
「A邸の場合、詳細な設計をする前にソファを決めておくほうがより良い家になるなあ」
と考えるようになりました。
そのため、はやい段階でお施主様にソファを見て・体感していただく事にしました。
事前に私達でチェックし、見極めたものをピックアップしてお店を巡りました。
色々なソファを見て体感したところ、‘TIMELESS COMFORT’というお店のソファが
座り心地が良くてとても素敵でした。
家具の大きさや出来上がりの空間をイメージする、とても良い機会になったと思います。

IMG_2570(小)

越澤