H邸は追加工事を年明けに残して、年内にいったん引き渡しという形を取りました。いよいよリフォームした家での暮らしがはじまります。お施主さんはさっそくカラマツストーブに火を入れていました。これまでとは違う空間で、楽しい年末年始を過ごしていただきたいと願っています。
福島
スタジオ・スペース・クラフト
H邸は追加工事を年明けに残して、年内にいったん引き渡しという形を取りました。いよいよリフォームした家での暮らしがはじまります。お施主さんはさっそくカラマツストーブに火を入れていました。これまでとは違う空間で、楽しい年末年始を過ごしていただきたいと願っています。
福島
金物検査に行ってきました。
私と構造設計事務所の担当者さんと現場監督さんとで全体を見て回り、図面通りに金物が入っているかを確認します。
上棟した時と比べるとずいぶんたくさん構造材が入ったので、部屋の区切りがよりはっきりわかるようになってきています。
柱と柱の間に斜めに入っている材は筋交です。筋交は、決められた間隔で立てた柱と上部の梁の間に入れることによって構造を補強し、地震や風圧などで建物が変形しないように耐えるためのものです。
A邸では、部屋の真ん中に柱や壁のない広いリビング・ダイニングをつくるため、筋交の他に構造用合板でも補強して建物を強くしています。
また、外壁下地にも地震に強い板材を張っています。
この板材は地震に強いだけでなく、火災やシロアリにも強いとの事です。さらに透湿性があるので壁の中が結露せず、カビが生えにくいそうです。
アルミサッシも取り付けられ、ぐっと家らしくなってきました。
1階には大きな窓があり、1枚が4尺×8尺の大きさです。高い性能のガラスを入れているため1枚がとても重く、大人4人がかりでやっと運び入れたそうです。
バルコニーの床の排水勾配がきれいに施工されていたりと、ところどころに大工さんの丁寧な仕事ぶりが見られ、良い家になりそうで楽しみです。
越澤
リフォーム工事がほぼ完了したので、設計監理者として検査を行いました。
図面の通りの材料・寸法でできているか、傷や汚れや不具合などはないか等について、リフォーム範囲全体を確認します。
職人さんたちと工務店の皆様が頑張ってくださったので、とてもきれいな仕上がりでした。手直し工事が必要なチェック項目もほとんどありませんでした。
設計者としてもとても嬉しいことです。
床はカラマツ無垢材のフローリング、土間とストーブ周りは栃木県らしい大谷石、家具などはタモで構成された、少し和風で明るい雰囲気の空間です。
キッチンは私達が設計して家具屋さんに製作してもらったオリジナルです。長さは3500mmあり、私達が手掛けた中で一番大きなものです。二人で立って作業するのにも余裕の広さです。収納は使いやすい引出をメインにし、一部は棚にしました。写真手前の棚は使用しない時の洗いかごの置き場に、シンク下はゴミ箱スペース、奥の引出し下はビンなどの資源ゴミの一時置き場として考えています。
まだ少し工事が残っていますが、それは年明けに行う予定です。
お施主さんは年末年始のお休みの間に、荷物を少しずつ新たな生活スペースに移動していくそうです。竣工したての何もない部屋に家具や物が置かれていくと、さらに活き活きとした空間になるので、これからどんな雰囲気になっていくか楽しみです。
遠山
H邸の現場の確認に行ってきました。
さて、新たに外部に設置された、これは何でしょう?
木で作られた小さな小屋のようです。
室内の同じ位置にも、小屋と同じ白い枠がついています。
アップで見るとこうなっています。
そこに、ちょうどこの家の同居猫ちゃんが近づいていくところを目撃しました。
そして、先ほどの小屋から外に出てきました。
そうです、二匹の同居猫たちのための出入口なのです。箱の部分が風除室になっていて、室内の冷暖房効率に影響が出ないようにしています。猫は室内の白い枠をくぐり、箱の中に一度入り、箱についている白い枠をもう一度くぐって外に出ます。
ここがあれば人の留守中に窓やドアが閉まっていても、猫は自由に外と中を行き来できます。乗り台の部分には既にかわいらしい足跡がたくさんついていて、この新しい出入り口を抵抗なく使ってくれているようです。
この子達のために考えた猫の玄関、きちんと役に立っていてひと安心しました。
遠山
3日間の上棟の一部始終をインターバル撮影しました。
3日を約2分にまとめましたが、作業の様子が良くわかります。
あっという間に上棟するのでなかなか面白いです。
上棟は基本的に4人で作業していましたが、そのうち大工さんは黒い作業着の1人でした。
赤い作業着の大工さん以外は足場を組んだりもする鳶さんです。
クレーンを使って段取り良く作業を進めていました。
越澤