3日間の上棟の一部始終をインターバル撮影しました。
3日を約2分にまとめましたが、作業の様子が良くわかります。
あっという間に上棟するのでなかなか面白いです。
上棟は基本的に4人で作業していましたが、そのうち大工さんは黒い作業着の1人でした。
赤い作業着の大工さん以外は足場を組んだりもする鳶さんです。
クレーンを使って段取り良く作業を進めていました。
越澤
スタジオ・スペース・クラフト
3日間の上棟の一部始終をインターバル撮影しました。
3日を約2分にまとめましたが、作業の様子が良くわかります。
あっという間に上棟するのでなかなか面白いです。
上棟は基本的に4人で作業していましたが、そのうち大工さんは黒い作業着の1人でした。
赤い作業着の大工さん以外は足場を組んだりもする鳶さんです。
クレーンを使って段取り良く作業を進めていました。
越澤
川口市A邸が上棟しました。
梁や柱などの構造材を組み上げていき、建物の骨組みが完成した状態です。
建物の大きさがイメージではなく実際に体感できるようになり、
室内の広さも上棟する前に比べてとても広い印象を受けます。
A邸には火打ち梁(斜めにいれて隅角部を固める材)が多く入っているためか、
小屋組みの見た目がシンプル過ぎず、模様のようで楽しそうです。
天井で見えなくなることが少し惜しい気もしますが、
天井には木の板を張る予定なのでもっと素敵な空間になると思います。
2階の道路に面したバルコニーからの眺めが思っていた以上に良いもので、ここに立つととても嬉しい気分になってきました。
また、ゆったりした広さがあるうえに屋根もしっかりかかるので、
寛ぎのスペースとしてたくさん使っていただけそうです。
どんどん建物が組み上がっていく様子は見ていてとても面白いです。
現在の時点で既に見た目がかっこいいと感じるので、
仕上げをして完成した時にはきっと素敵なものになっていると思うとワクワクします。
越澤
上棟の様子をインターバル撮影しました。
作業の段取り良く進む様子が分かります。
福島
梅雨の晴れ間の上棟です。
木造軸組(柱や梁など)の材料は、プレカット工場とよばれる木材の加工場で、半日かからずに家一軒分が加工されます。加工した材料は、現場に搬入しておよそ一日で家の形に組み上げられます。
上棟にいたる木造軸組の施工方法は、‘建物形状’や‘敷地条件(形や接道)’等によって異なります。K邸の場合は、前日までに‘完成した基礎への土台設置’と‘仮設足場の組み立て’を終えて、上棟日を迎えました。当日の作業は少し大きめのクレーン車をつかって、仮設足場の上から一階の軸組み材料を吊り降ろして基礎の上に搬入するところからはじめます。
搬入した材料で一階柱と二階床梁を組み上げて、水平垂直をしっかりと測定して軸組の歪みを補正します。きちんとした水平垂直を維持するために仮の筋交を入れて建物の動きをとめてから、金物と二階床下地合板を施工して軸組の形を固定します。次に、二階の軸組材料を二階の床下地の上に搬入します。二階の軸組を組み上げて、歪みを補正して、金物と屋上階床下地合板の施工で軸組の形を固定して、上棟です。
単純な作業に見えますが、K邸にはいくつか独特の配慮をしなければならない点があり、よりいっそうの緊張感をもって作業に臨む必要があります。
一階の床仕上げを基礎スラブのすぐ上に張る(床下が無い)都合上、部屋内については基礎スラブの上に土台を設置します。そうなると、基礎スラブの‘高さ’や‘水平’や‘平滑性’の精度がとても大切になります。これらの精度をだすために、基礎スラブの上にセルフレベリング材(高い流動性で自己水平性をもつ材)を流して出来るだけ平らな床下地を設けるようにしています。それでも屋外でセルフレベリング材を使用してみると、場所によっては3mmほどの不陸(高低差)が生じてしまいます。これが土台を介して一階柱の長さに影響してきます。現場で微調整をしながら、柱を設計図よりも3mmほど短く刻まなくてはならないところがありました。
部屋の中に柱が出てくる‘独立柱’や‘真壁’の部分もあり、ここにはきれいに表面仕上げをした材を用いるので、上棟の作業で手や足の跡が付いて汚れないように気を使いながら作業をします。内部空間の印象を決める‘ツーバイテン材のアラワシ梁’についても、汚れないようにするのはもちろん、幅38mmと繊細な梁ゆえに釘の打ち方や他の梁への打ち込みでより丁寧な作業がもとめられます。
梅雨の初めの上棟ゆえに、雨対策も必要です。十分に乾燥された柱や梁は、少し濡れてもきちんと乾くと言われています。しかし、床下地に使われる合板が濡れてしまうと、きちんと乾かずに傷んでしまう事があります。私たちの現場監理では、特に床下地合板は濡れないように現場を進めています。現場監督さんと相談をしたところ、軸組の周りを養生シートで覆い、仮設足場に屋根を設ける事になりました。
上棟してみると、K邸の特徴である‘シンプルで明快な空間構成’と‘軸組を活かしたデザイン’がすでにはっきり感じられました。この空間が素材感をまとうのが楽しみです。
福島