タグ別アーカイブ: 透湿防水シート

川口市A邸-13(外壁工事)

外壁の下地となるサイディングを張り終わりました。

サイディングは透湿防水シートの上に設けた胴縁に固定します。
透湿防水シートとは、雨などの水は通さずに壁内で発生した湿気を通すシートです。
細長い木材でできた胴縁は、透湿防水シートとサイディングの間に空気が流れる層をつくるために入れています。
壁内で発生した湿気は透湿防水シートを通り、胴縁によってできた通気層越しに外部へ排出されます。このようにして湿気を壁の中に溜めないようにし、カビの発生や断熱性能の低下を防ぎます。

A邸の外壁はこのサイディングの上に吹付塗装をするため、仕上がりにサイディングの目地(継ぎ目)が見えてきます。
縦と横の目地がきれいに見えるように、外壁に出てくる設備と目地の位置を事前に検討しました。
窓や排気口のベントキャップなどとサイディングの目地を揃えることによって、仕上がりに目地が見えてきても外観のデザインを損ねません。

2階のバルコニーには目隠しの袖壁があり、外壁の仕上げそのままで下端は斜めになっています。
斜め部分の納まりが難しいため現場でも打合せをし、最終的には役物(コーナー用のサイディング)できれいに納めていただきました。

サイディングがきれいに張られたので、仕上がりの良い外壁になると思います。

越澤

江戸川区K邸-11(防水工事など)

防水工事が完了しました。

屋上FRP防水

外壁下地ボードの外側に透湿防水シートを張り、屋上の防水下地合板の上にFRP防水を施しました。

建物の外側をボードや合板などの下地で覆って殻をつくって、その殻のまわりを防水性能がある薄皮で覆った感じです。

梅雨の時期ではありますが、仮設足場に家の屋上を覆うような大きな屋根を設けてあるので、あまり天気に左右されずに防水工事をすることができました。

外壁下地透湿防水シート

外壁下地に張った透湿防水シートというのは、水は通さずに湿気を通す薄いシートです。石膏ボードなどの一般的な建材で室内に面する壁をつくると、外壁の中に室内で発生した湿気がたまりやすくなります。この湿気を建物の外側に排出する事で、外壁の中の結露を防いで、壁の中でカビがはえたり断熱材の性能が落ちたりする事がないようにします。K邸の場合は、外壁下地ボードとして透湿性があるVSボードを使っています。壁の中の湿度が高くなった場合、湿気はVSボードを通過して、さらにその外側にある透湿防水シートを通過して、外壁の通気層に出ていきます。湿気は、この通気層を経由して外部に排出されます。

FRP防水排水側溝とオーバーフロー加工

屋上の防水に使っているFRP防水というのは、液状の樹脂に硬化剤を加えたものをガラス繊維といっしょに塗る防水です。防水層をつくったらその上に保護仕上げ材を塗って、見た目を良くしつつ耐久性を上げます。木造住宅の屋上やバルコニーでよく使われる防水です。K邸では、一般的にはFRP防水の防水層施工後すぐに塗る保護仕上げを後日の施工とする事にしました。工事の途中でFRP防水の仕上面が汚れないようにして、出来るだけ造りたてのきれいな状態で家の完成を迎えるためです。

外部は、あと一工程で下地工事が終わるところまで来たといった感じです。

福島