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天板面と小口に、割れ止めのちぎりが入れられています

H邸リフォーム一年検査

H邸リフォームの一年検査に行ってきました。

飾り梁にお施主様が取り付けたランプ。空間にマッチしています

飾り梁にお施主様が取り付けたランプ。空間にマッチしています

一年検査というのは、完成して一年経ったら行う検査です。建築家と工務店さんとで、工事後の不具合がないかなどを見ます。H邸の場合は「製作した建具の動きはスムースか」とか「壁と天井の左官仕上げにおかしなところはないか」といった点に特に注意をして検査をしました。〈骨董品の重い外部用建具〉を転用したリビングの引戸や、〈お気に入りのステンドグラス〉を埋め込んだ水周りの引戸など、特に工事が難しいところです。左官の壁は、仕上げ工事の丁寧さはもちろんですが、特に丁寧な下地工事が求められます。気を抜いたら仕上げにヒビが入ったりします。厳しい目で見て回りましたが、建具の動きはとても良く、左官仕上げには全くヒビは入っていませんでした。これも丁寧な工事の賜物です。

天板は一年経っても反っていません

天板は一年経っても反っていません

天板の裏に入った反り止め

天板の裏に入った反り止め

もう一つ、目を凝らして確認をしたところがあります。〈モザイクタイル張りキッチン〉と一体となった〈造り付けのダイニングテーブル〉です。欅の一枚板を加工してつくったテーブルです。一枚板はとても反りやすいので、デザインに取り入れるには細心の注意が必要です。まずは十分に乾燥した木を使うことが大切です。乾燥した木でも反ることはあるので、さらに注意が必要です。材木屋さんとカンカンガクガクやった結果、このダイニングテーブルの天板の裏に何カ所か反りどめを入れました。反りどめを入れると野暮ったい印象になりがちですが、さりげない印象になるようにデザインをしました。自然素材の大きな板には、ヒビや割れなどが入りやすいところもあります。そういったところには、材木屋さんの目利きで〈ちぎり〉を入れてもらっています。私達もいろいろと考えて頑張りましたが、材木屋さんも見事なものでした。適切に〈反りどめ〉と〈ちぎり〉を入れたテーブルは、全く反っていません。四季をとおして、湿気で膨らんだり乾燥で収縮したりしてきたテーブルは、まるで出来たばかりのように美しいままです。

ウッドデッキ材は色が変わって味が出てきました

ウッドデッキ材は色が変わって味が出てきました

リフォームした空間の雰囲気は、完成した頃に比べると、どことなく成熟した印象になってきました。お施主さんの素敵な暮らし方が、この空間をより良いものにしているからだろうと思います。

福島・遠山

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川口市A邸-2(打ち合わせ)

川口市A邸は、木造2階建てでワンちゃんがたくさんいるお家です。
今日は午前にお施主様と、午後には構造事務所と打ち合わせでした。

これまでお施主様とは何度も打ち合わせを重ね、たくさん検討し、
お施主様にとってより使いやすくて居心地の良いプランになってきました。
良い感じにまとまってきたので、これからどんどん詳細部分の設計を進めます。
細かい使い勝手などを決めていくので、新しい家での生活のイメージが湧いてきて、
できあがりがもっと楽しみになってくるのではないかと思います。

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越澤

 

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川口市A邸-1(家具店巡り)

埼玉県川口市の住宅を設計中です。
新居に置くソファを検討するため、お施主様と一緒に自由が丘の家具店を何店舗か巡ってきました。

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お施主様のライフスタイルを考慮しながら、居心地の良い素敵なリビングダイニングにしようと、
あれこれ考えを巡らせながら図面を描いているところです。
お施主さんと打合せを重ねて、いくつものパターンの図面を書いていくうちに、
「A邸の場合、詳細な設計をする前にソファを決めておくほうがより良い家になるなあ」
と考えるようになりました。
そのため、はやい段階でお施主様にソファを見て・体感していただく事にしました。
事前に私達でチェックし、見極めたものをピックアップしてお店を巡りました。
色々なソファを見て体感したところ、‘TIMELESS COMFORT’というお店のソファが
座り心地が良くてとても素敵でした。
家具の大きさや出来上がりの空間をイメージする、とても良い機会になったと思います。

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越澤

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松戸市H邸が『住まいの設計』に掲載されました

松戸市H邸が、本日2017年3月21日発売の『住まいの設計 5・6月号 2017 NO.670』(扶桑社)に掲載されました。

くっきり色鮮やかな写真で、今まで見てきたH邸に比べて、よりカラフルな印象です。同じ家でも写真によってこんなに違うんだ!と驚きました。素敵な暮らしぶりがうかがえる楽しいページに仕上げてもらえて、とても嬉しいです。お世話になった編集・撮影・ライターの方々に感謝しております。また楽しんで撮影にご協力くださったH家の皆さま、ありがとうございました!

今月号はキッチンとバスルーム特集、イヌ・ネコと暮らす家特集、リノベーション特集と盛りだくさんで、とても参考になります。ぜひ書店でお手に取ってご覧ください。

遠山

 

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建築家の独り言-3

『古典主義建築の系譜』ジョン・サマーソン著の読み返し

     『古典主義建築の系譜』との出会い

  『古典主義建築の系譜』を、25年ぶりくらいで読み返してみました。先日、この本について友人と話をしたことがきっかけです。
 『古典主義建築の系譜』はジョン・サマーソンによる著作です。私が読んだのは鈴木博之さんが翻訳したものになります。「古代ギリシアと古代ローマを範とした建築が、ルネサンス以降にどう変化しながら現代へと受け継がれてきたのか」といった事が書かれています。
 学生時代に、恩師である黒沢隆先生がこの本を薦めてくださいました。私が「建築ってなんだかよくわかりません。自分で本でも読んで考えようと思うんですが、何を読めばよいですか?」と、かなり甘えた事を言ったのに対して、黒沢先生がまじめに相手をして何冊かの本を勧めてくださいました。その中の一冊です。なぜこの本を薦められたのか、当時はよく分かりませんでした。「きっと建築ってのはこういうもんだ”という一つの事例を教えてくれたんだろうなあ」と思ったように覚えています。

 それから読み返す事はなかったのですが、何年も経ってからこの本を思い出す機会がいくどかあり、段々と見方も変わっていきました。大学を卒業した後も、私は年に数回ほど黒沢先生のお宅に伺うようにしていました。学生の頃とは違う話もするようになります。黒沢先生は、クロード・レヴィ=ストロースのような〈構造主義〉に、そしてロラン・バルトのような〈記号論〉に共感する一面をもっていました。「僕は〈文化人類学〉のように物事を見るのが好きなんだ。それは僕にとって物事が成立するに至った理由を構造的に理解するという事なんだ」と話されたことがあります。「〈日本建築〉がもっている記号性をつまびらかにしたい」という話もよくされました。先生と構造主義〉や〈記号論〉について話をしていく中で、私は「サマーソンは古典主義建築の系譜』で記号の変遷を追いかけている」と考えるようになります。それまでぼんやりと「そうじゃないかなあ」と思っていたことが、はっきりと「〈記号論〉の本なんだ」という確信へとかわっていきます。思い返してみると、サマーソンは古典主義建築をラテン語になぞらえて話を進めています。学生時代にはあまり気にも留めていなかった原題の『THE CLASSICAL LANGUAGE OF ARCHITECTURE』も、〈記号論〉として書いた本に相応しいタイトルに思えます。〈記号論〉とは、言語学者フェルディナン・ド・ソシュールが言語を記号として考えたところから始まったという見方があります。「建築を言語として見るという事は、建築を記号として見るという事だ」と言っても良いように思います。そうして私は「黒沢先生は建築を記号として見ることもできる”と伝えようとして、『古典主義建築の系譜』を薦めたのではないか」と考えるようになっていきます。

福島慶太

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江戸川区K邸-21(竣工写真)

ホームページの作品ページにK邸の竣工写真を追加しました。
お施主さんが暮らし始めてから三か月が経ったころの写真です。
家具が入った写真からは、暮らしぶりなども垣間見ることができます。
家具については、お施主さんと私達とであれやこれやと楽しく相談しながら決めました。
一緒にインテリアショップめぐりをして、現場で家具の寸法を出してみて、
「これは入らないかなあ。」「無理したら入れられますけど、こっちのほうがより良いでしょうねえ。」なんて会話をしながら選んだ家具です。
使い勝手もデザインも、この家にしっくりと納まり良い雰囲気になったと思います。
他にも、これまでお見せできなかった屋上の写真などもあります。
ぜひご覧ください。
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福島

 

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「松戸市H邸リフォーム」がASJのWEBページに掲載されました

「松戸市H邸リフォーム」がアーキテクツ・スタジオ・ジャパンのA-CultureというWEBページに掲載されました。
引き渡し後の暮らしぶりを少し垣間見れる、とても楽しい紹介ページになっています。
ぜひご覧ください。

掲載ページはこちらです。

越澤

外観(植栽後)

江戸川区K邸-20(植栽)

外構に植栽が入り、K邸が完成しました。植栽によって、家がより素敵になりました。

「あともう少しで完成です。」とK邸のブログを書いてから、三ヶ月ほど経ちます。前回のブログのすぐ後にお引き渡しとなったのですが、天候の影響などで外構工事が未完成のままに引越しの日を迎えました。Kさんが暮らしはじめてまもなく植栽以外の外構工事が完了したところで、外から見ても家の形が整った印象です。外構写真や外観写真を撮影してK邸完成のブログを書こうかとも考えたのですが、引越ししたばかりの頃はなかなか生活が落ち着くものでもないので、植栽を植えたタイミングをK邸の完成としようと考えました。Kさんとは「荷物など片付いたころに植栽を植えましょうか。」というお話をしており、年末年始の忙しい時期を避けるなどして、ここにきて植栽を植えるタイミングとなりました。

玄関まわり(夕)

玄関まわり(夕)

植栽は「玄関前」と「木塀で囲われたリビング前の庭」に植えました。

玄関前には少し背が高い木を植えて、枝の下をくぐるようにして玄関に入っていくイメージで外構デザインをしています。ここにはハナミズキを植えました。家を設計しているときに「ハナミズキが良いかなあ。」「私もハナミズキが良いと思っていました。」「白ですよね。」「やっぱり。」なんて会話をしながら決めました。ハナミズキには白色とピンク色がありますが、ピンク色の方が強くて手入れしやすいそうです。Kさんは「ピンクも良いかも。」と思われたそうですが、初志貫徹という事で白色になりました。ちなみに、ハナミズキは英語でdogwoodと言います。いわれはともかくとして、ワンちゃんと暮らすK邸に相応しい木のように思えてきます。ハナミズキは秋の終わり頃から冬の終わり頃にかけて植栽に適しているそうなので、今の時期は植えつけに良いようです。これから大きく育って、K邸の暮らしをますます素敵なものにしてくれると思います。

リビング前植栽

リビング前植栽

リビング前の木塀で囲われた庭には、ツツジを植えました。「ツツジが良いですね。」「紫陽花も素敵ね。」といった感じでいろいろと候補が上がったのですが、Kさんはツツジに決めました。小さな庭なので、可愛らしい佇まいが似合います。リビングの障子を開けたときに趣ある植栽が見えると、毎日の暮らしに彩が出る感じです。Kさんは「庭の照明を植栽にあてて、リビングから夜の庭の景色を楽しむのが好きです。」とおっしゃっていました。

リビング前植栽(夜)

リビング前植栽(夜)

Kさんの新居での生活も落ち着き始めたので、家具などが入っている写真を撮影する事にしました。出来る範囲でホームページの作品ページに掲載していくつもりです。今の作品ページにあるK邸の写真は、お引渡し前のものです。こちらもご覧いただき、今後掲載する暮らしのある写真と比較していただくと面白いと思います。

玄関(夜)

玄関(夜)

福島

あと少しで外構工事完了です

江戸川区K邸-19(外構工事)

あともう少しで完成です。

内覧会が終わった後に、本格的に外構工事が始まりました。
庭づくりは、「亜鉛メッキを施した軽量鉄骨でつくった板塀の柱」を「地面に埋めた基礎ブロック」に挿してコンクリートで固定をする作業からはじめました。板塀の柱は、木でつくると腐りやすいので、錆びないように亜鉛メッキを施した軽量鉄骨にしました。この軽量鉄骨の柱に杉の角材を抱かせて、そこに杉板を釘でとめます。
次に土間コンクリートを打ちました。その上にタイル下地の敷きモルタルを施工します。玄関の前はタイル張りまで進みました。
あとは「板塀の板戸設置」と「板塀の基礎固め」と「庭のタイル張り」が出来れば工務店さんの工事は完了です。
天候さえ良ければ、三日後には完成します。

階段越しにリビングの掃出し窓を見る

階段越しにリビングの掃出し窓を見る

外構工事がすすむにつれて、だんだんと設計のさいにイメージしていた家になっていく感じです。敷地のまわりをぐるっと歩いてみると、ご近所に新鮮な印象をもたらす佇まいになったように思います。背が高い板塀に囲われた庭を家の中から眺めると、未完成ではあるものの屋外に部屋があるようです。春になったら庭に木を植えて、そこでやっとイメージしていたところまで出来上がります。
春を迎えるころには、お施主さんの生活が色濃く反映されていると思います。じっさいに木を植えるときには、家は私のイメージを飛び越えているのかもしれません。

福島

2階からの吹抜見下ろし

江戸川区K邸(内覧会、ありがとうございました)

10月8日(土)、9日(日)の二日間、江戸川区K邸の内覧会を開催しました。

沢山の方々に足をお運びいただき、実際の空間を体験していただけました。
お越しくださった方々、工務店の皆様、また内覧会のために真新しい家を快く開放して下さったお施主様のK様、本当にありがとうございました。

9月は雨続きで外構工事が予定通りに進まず、内覧会の時に庭をご覧いただけなかったことは残念ですが、これから竣工写真をホームページ等にアップしていきますので、ぜひそちらで庭と内部空間のつながった雰囲気などもご覧ください。

遠山