上棟の様子をインターバル撮影しました。
作業の段取り良く進む様子が分かります。
福島
スタジオ・スペース・クラフト
上棟の様子をインターバル撮影しました。
作業の段取り良く進む様子が分かります。
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江戸川区K邸の基礎コンクリート打設です。天候にも恵まれ、無事にコンクリート打設が出来ました。
木造住宅の基礎コンクリートは、工事日を変えて二回に分けて打設するのが一般的です。一回目はスラブ(基礎鉄筋コンクリート造の床)と地中梁(スラブより下に埋まる梁)などのコンクリートを打設して、二回目は基礎立ち上り(壁のように垂直な部分)を打設します。スラブと立ち上りを同じタイミングでコンクリート打設としないため、スラブと立ち上りの境目の打継部分が厳密に一体化しないリスクもあります。ここが一体化しないと、外部から基礎の中に水がしみてくることもあります。そのような事が無いように、私たちはこのコンクリート打継部分に止水材をいれて対応をします。
K邸の基礎もスラブと立ち上りでコンクリート打設を二回に分けるのですが、スラブに40cmほどの段差があるため工事が少々やっかいです。スラブのコンクリート打設をしてから立ち上りのコンクリート打設をするという進め方をしようとすると、次のような手順で工事日を変えて三回に分けてのコンクリート打設になります。
このように進めると地盤面より下に打継が増えるので、基礎の性能も施工精度も落ちるリスクがあります。そこでコンクリート打設を二回で終わらせることが出来て、性能も施工精度も高い基礎をつくれるように、こういったケースでは浮型枠を使う施工方法にします。浮型枠というのは、スラブと立ち上りに同時にコンクリートを打つさいに使う‘宙に浮いたようにセットする型枠’のことをさします。
コンクリートは固まる前でもある程度の堅さと粘り気を持っています。浮型枠を使う施工方法は、この性質を活かしたものだと言えます。コンクリートがもっと水っぽいものだとしたら、‘高いスラブ’と‘低いスラブ’を同時にコンクリート打設しようとしても、どっちも高いスラブにそろった床面になっていまいます。計画している基礎に相応しい施工方法を検討する事は大切です。
基礎スラブのコンクリート打設が終わったら、これから続く工事の施工精度を上げるためにも、コンクリートの表面をコテできれいにならします。こんな感じで流し込んだばかりのコンクリートの上に載っても、人が浮くくらいにコンクリートはある程度の堅さと粘り気があるものです。
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江戸川区K邸の地盤改良工事です。少し気になる事があったので、工事完了まで立ち会う事にしました。
もともと木造三階建て住宅が建っていた敷地です。この既存建物の工事をした25年前にも地盤調査をしています。当時の調査資料によると、地盤はそれほど良くありません。そのため、もともとあった建物を解体したら、基礎の下に‘杭’か‘地盤改良の跡’が出てくると予想していました。もとの建物の杭など出てきたら、地盤状況を安定させる工事が難易度の高いものになります。「さて、どうしたものか」と、少し緊張しながら解体工事の最終段階に立ち会いました。結果はちょっと意外で、基礎下にまともな杭も地盤改良跡もありませんでした。もともとあった建物は、きちんと支えられていなかったわけです。お施主さんが「もとの建物の外壁にひびが入ったので、外壁補修工事をした。」と仰っていたので、きちんと地盤が安定していなかった影響はあったと考えられます。
新しい家をきちんとしたものにするため、あらためて地盤調査をしました。その結果を踏まえて、セメントによる柱を地中に作る‘柱状改良’という地盤改良をすることになりました。しっかりした地盤まで届くように数十本の柱を地中にたてて、新しい家を支えます。それなりの大きさの重機が入るので、狭小地では難しい工事になります。職人さんが手慣れた仕事ぶりで段取り良く進めているので、そうは見えないかもしれませんが。
地盤改良工事にあたり気になっていたのは、敷地に‘井戸の跡のように見える部分’や‘もとの家が建つ前から埋まっていた浄化槽の撤去跡’などがあり、そこにも予定通りの‘柱状改良’が出来るかどうかという点でした。結局もろもろ問題は無く、無事に工事は予定通り進みました。余談ですが、笑顔が素敵なとても礼儀正しい職人さんたちでした。
今日は江戸川区K邸の地鎮祭でした。春らしい陽射しに恵まれて、とても気持ちの良い地鎮祭です。お施主さん、工事を担当する山庄建設さん、私たちで、「良い家にしましょう。」とあらためて気持ちを一つにする良い機会になりました。
江戸川区K邸は、狭小地に建つ三階建て住宅を二階建て住宅に建て替える計画です。ご夫婦二人でくらす家になります。計画を検討する初めの段階で、「これから夫婦で年齢を重ねていくにつれ、広い家を維持するのは大変になるだろう。」と考えました。そこで、小さくて単純明快な使い勝手とする事で、維持がしやすくて暮らしやすい家になるようにしました。
もとのお住まいにお邪魔して最初の打合せをしたとき、暮らしの中に好みのデザインの方向性があるように感じたので、そこも大切にしたいと思いました。しっくりくるデザインに囲まれると、気持ち良く生活できるものです。K邸のデザインは、そこはかとなくロマンチックな雰囲気を感じられるものにしたいとも思いました。
検討の初期の段階でイメージがまとまった感じです。そのイメージ通りになれば、とても良い家になると思います。これからの現場監理もていねいに頑張っていこうと思います。
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