タグ別アーカイブ: 遠山

H邸リフォーム現場-7(アイランドキッチン設置)

H邸のアイランドキッチンが設置されました。

白いモザイクタイル貼りのキッチン本体に、ケヤキ一枚板のダイニングテーブルを組み合わせて一体にした形になる予定です。家具屋さんがキッチンを床に固定し、そこにダイニングテーブルを取付けしました。キッチン製作・取付けは高見創作室さんです。モザイクタイルは後日貼られます。

設置の様子をコマ撮り動画で記録してみました。

ダイニングテーブルのケヤキ一枚板の裏面には、材木屋さんに反り止めを入れてもらいました。無垢板の存在感は魅力的ですが、人工的に温度や湿度がコントロールされる室内では、時間が経つと反ることがあります。材がしっかりと乾燥されていれば反りは少なく、このケヤキも乾燥は十分なのですが、板をL字型に加工していることもあり、念のために反り止めを入れています。またキッチン本体にしっかりと緊結することでも反りを抑えるようにしています。重厚感のある一枚板に、脚を片側にしか付けず、キッチンが支える方を浮いたように見せたことがデザインのポイントです。

キッチンの造りは見えない部分までとてもしっかりとしていて、上等な箪笥のようです。IHヒーターの下の引出しは、家具屋さんがこれまで造った中で一番大きいそうですが、精度が良いので引出しの動きは滑らかです。面材のアメリカンチェリーの木目もとてもきれいでした。仕上げのオイル塗装をすると、さらに色が深くなります。

これからモザイクタイルを貼り、設備などを取付けます。完成が待ち遠しいです。

遠山

引出しなども全て一から造っています。贅沢な造りです。

引出しなども全て一から造っています。贅沢な造りです。

引出しの面材は、アメリカンチェリー板目です。きれいな木目が表れています。

引出しの面材は、アメリカンチェリー板目です。きれいな木目が表れています。

設置完了。IHヒーターとホーローシンクを後で取付けし、タイルが貼られます。

設置完了。IHヒーターとホーローシンクを後で取付けし、タイルが貼られます。

キッチンにテーブルがかみ合わさった形にしています。

キッチンにテーブルがかみ合わさった形にしています。

H邸リフォーム現場-6(古材の飾り柱・梁)

H邸のリビング・ダイニングに、古材を使った飾り柱・飾り梁が設置されました。

この柱・梁によるフレームはリビング、ダイニング、デスクスペース、通路を緩やかに区切る役割を果たしています。これがあるだけで、向こう側は見えていながら空間にメリハリをつけることができます。

また古材の質感が、インテリアの大事なアクセントになります。

新しい木材と違って歪んでいたり、所々に穴や傷があったりして加工は大変だったと思いますが、とてもきれいに取付けられていました。職人さんの腕の良さが、仕上がりを見るとわかります。

年月を経て自然に深くなった木の色や、醸し出す風合いで、部屋の雰囲気に一気に深みが出た感じがします。

遠山

斜めの飾り筋交いで変化をつけています。

斜めの飾り筋交いで変化をつけています。

古材の艶や色合いは迫力があります。

古材の艶や色合いは迫力があります。

H邸リフォーム現場-5(左官壁塗り)

H邸リビング・ダイニング・キッチンの壁と天井は左官仕上げです。職人さんがコテを使って壁を塗っていきます。今回はダイアトーマスという材料を使います。

塗りパターンをどのようにするか、塗る前に試し塗りをしてもらいました。

あまり凹凸が強すぎず、さっぱりした感じにして欲しいと伝えたところ、職人さんは少しだけ波打つようなパターンを見せてくれました。良い雰囲気だったので、お施主様にも確認していただき、そのパターンで進めてもらうことになりました。

壁下地の凸凹をパテ処理で平らにします。これから塗っていきます。

壁下地の凸凹をパテ処理で平らにします。これから塗っていきます。

色は真っ白ではなく、淡いピンクベージュのような色味です。 パテ(ビス跡などの凹凸を埋める材料)が真っ白なので、比べると違いがわかります。

色は真っ白ではなく、淡いピンクベージュのような色味です。
パテ(ビス跡などの凹凸を埋める材料)が真っ白なので、比べると違いがわかります。

H邸のインテリアは、古材やアンティーク家具、和風の障子や葦戸などを組み合わせます。この左官壁の色合いと質感が、全体の雰囲気をまとめながら盛り上げてくれるのではと思います。

 

遠山

 

H邸リフォーム現場-4(家具の作業場へ)

オーダー家具に使う材料を届けるため、お施主さんと一緒に、厚木にある家具屋さんの作業場に行きました。

お施主さんは、一般的には業者さんの作業場に行く機会はほぼありません。

ちょうど製作をお願いしているアイランドキッチンが作業場の真ん中に置かれていて、それを見つけたお施主さんは興味深く観察されていました。製作途中の状態を見られるのは、期待が膨らんでとても楽しいものです。

 

今回のキッチンは、白いモザイクタイル仕上げにホーローのシンクの予定です。IHヒーターと作業スペースの下は引出収納にして、シンク下はオープンなゴミ箱スペースにしています。シンク下は湿気が多いので、収納でふさいでしまうより開放したほうがおすすめです。それと、ゴミ箱を置く場所は目立たず、しかもシンクから近い場所がベストなので、シンク下が最適です。様々なこだわりを自由に盛り込めるのがオーダーキッチンの魅力です。

 

遠山

製作中のアイランドキッチン

製作中のアイランドキッチン

 

H邸リフォーム現場-3(材木店へ)

リフォームに使う材木を見るため、お施主さんと静岡の材木屋さんに行ってきました。

三島にある「谷田木材」さんです。

数年前に網代で仕事をしたときに紹介してもらった材木屋さんで、樹種や大きさ、厚さがいろいろな一枚板が豊富に揃っています。お店もかなり広く、宝探しの気分になります。

 

今回は、ダイニングテーブルに使うケヤキの一枚板を見せてもらいました。

自然素材のため、割れや穴があったり、使っているうちに乾燥収縮で反ったりもしますが、木の持つ雰囲気や手ざわりはとても魅力があります。

見つかったのは、幅820mm、厚さ80mmのケヤキ板です。お手持ちの骨董とも合うような、重厚なダイニングテーブルができそうです。

 

遠山

 

様々な一枚板が沢山。建物も風通しがよく、木が良く乾燥してくれそうです

様々な一枚板が沢山。建物も風通しがよく、木が良く乾燥してくれそうです

蝶々の形をした千切り(チギリ)の見本。板の割れた部分等の補強に取付けます

蝶々の形をした千切り(チギリ)の見本。板の割れた部分等の補強に取付けます

板にチョークで書き込み、使う部分を検討中。オイルを塗装した時の色味を確認するため、真ん中を水で濡らしています

板にチョークで書込み、使う部分を検討中。オイルを塗装した時の色味を確認するため、真ん中を水で濡らしています

H邸リフォーム現場-2

リビングの飾り柱・飾り梁に使う材木の打合せをしてきました。

先日材木屋さんでお施主さんと一緒に選んだ、古材の杉と松です。

これらは江戸時代後期のものだそうです。鉋(かんな)ではなく、釿(手斧、ちょうな)という道具を使って木の表面を平らに仕上げてあります。

木の表面に、繊維と直交方向に線が見えているのが、釿で仕上げた跡です。昔の職人さんの手仕事の跡が見えて、なんだか温もりが感じられます。

年月を経た材料はそれだけで力強さがあり、色合いや艶もきれいで味わい深いです。部屋のインテリアに、グッと深みを増してくれると思います。

 

打合せではどの材をどこに使うか、組み合わせ方はどうするかなどを決めました。

真っ直ぐな材を柱に、大きい断面の材を梁に、少し曲がった形の材を筋交に使います。

こちらの作業場で加工してもらい、現場に運び込まれて取付けとなります。

古い材の加工は大変だと思いますが、素敵な仕上がりになりそうです!

 

遠山

作業場にて古材の確認

作業場にて古材の確認

木の表面に見える釿の跡

木の表面に見える釿の跡

H邸リフォーム現場-1

アンティークを活かすリフォームの現場、着々と進行中です。

 

元はハウスメーカーの住宅で、鉄骨やパネルで造られています。メーカー独自の構造で詳細な図面もないため、壊さないとわからない部分が多くあります。なかなか大変なリフォームです。

壁のボードを剥がしてみたら予想外の位置に鉄骨が入っていて、配管や設備等が入れられなかったり、既存の設備等をよけて新しい部分を造ったり…。現場と相談しながら、臨機応変に対応していく必要があります。

 

難しい現場ですが、大工さん、職人さんたちはとても丁寧に仕事されています。

部屋の大きさや形がだんだんと見えてきて、進捗が楽しみです。

 

遠山

現場内観-1

現場内観-1

現場内観-2

現場内観-2

江戸川区K邸打合せ

今日は江戸川区K邸の打合せでした。

かわいい2匹のワンちゃんが、いつも元気いっぱいに出迎えてくれます。

2歳と3歳のジャックラッセルテリアの女の子で、とても活発です!

ワンちゃん達と遊ぶ時間が、打合せ後の楽しみになっています。

 

江戸川区K邸はもうすぐ着工し、秋には新しい家が完成する予定です。

この子達にとっても居心地の良い家になるように頑張っていきます。

 

遠山

20160226BL001_2 20160226BL002_J 20160226BL003-M