外部仮設足場が外れました。
建物の外部工事が終わり、仮設足場が外れました。
足場が外れると、おおまかな家のたたずまいが見えてきます。
家の外観は、シンプルな形に杉板の素材感が映える印象になったと思います。
こういった木を活かしたデザインでは、木の伸縮に対応できるように工夫をしたり、汚れや雨などによる木の劣化をおさえる工夫をしたりと、ちょっとしたコツが必要です。‘木の張り方’を検討し、‘水切りを入れる場所’や‘水切りの形’を検討し、‘外部仕上げにコーキングを使わない納まり’を検討し、もろもろ詳細に配慮をしています。そういった詳細には、現場監督さんの経験と知恵が大きく影響しました。そして、‘大工さんの杉板張りの精度’と‘板金屋さんの頑張り’があったから実現できたとも思います。
外壁が仕上がってみると、やはり木は材木になっても生きているようです。外壁仕上げとして杉板を張るときには、板と板の間に1mm~2mmの隙間をあけるようにしています。しかし、大雨が降った時には杉板が水分を吸って膨らんで、この隙間がつまっていました。雨が止んでしばらくたつと、隙間は元の間隔に戻りました。これから冬の乾燥期に向かうにつれて杉板が乾燥していくので、板と板の隙間は大きくなっていきます。
設計段階で検討して現場でまとめ上げたさまざまな工夫が、こういった木の特質を活かすようにこれから効いてくると思います。
家の外観があらわになると、近隣の風景が変わります。これから外構工事が進むにつれて、敷地前面の細い通りの雰囲気もだんだんと良くなっていくことを期待しています。
福島